子供たちは汽車に憧れていませんか?図鑑や絵本で汽車がよく出てくるのに、近くでは走っていない…。見てみたいなぁ…。そんな時は、岩手県の花巻~釜石を期間限定で走るSL銀河がおすすめです。実際に乗車したときのことを紹介しますので、ご参考にしてください!
- SL銀河とは
- 2019年今後の運行日
- 停車駅と運行時刻
- どこから乗るべきか
- どの車両に乗るべきか
- どの区間を楽しむべきか
- 予約
- 前泊して準備万端
- いざ乗車!土壇場で旦那さんが追いかけることに…。
- 土沢駅で下車、そして驚愕の事実が…
- 土沢駅の州五六珈琲で休憩
- 反省点
SL銀河とは
岩手県にある釜石線の花巻と釜石間を走る蒸気機関車です!宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」をモチーフにした旅客車が蒸気機関車に牽引されます。旅客車は4号編成で、全て指定席です。
2019年今後の運行日
今年の予定が発表されています。(今後の予定のみ引用します)
5月25日(土)、26日(日)
6月1日(土)、2日(日)、15日(土)、16日(日)、22日(土)、23日(日)、29日(土)、30日(日)
7月6日(土)、7日(日)、13日(土)、15日(月・祝)、20日(土)、21日(日)、31日(水)
8月1日(木)、3日(土)、4日(日)、7日(水)、8日(木)、10日(土)、11日(日)、17日(土)、18日(日)、24日(土)、25日(日)、31日(土)
9月1日(日)、7日(土)、8日(日)、14日(土)、15日(日)、21日(土)、22日(日)、28日(土)、29日(日)
※上記の土曜日と4/29、5/2、5/5、7/31、8/7は「釜石行」、日曜日(5/5を除く)と4/30、5/3、5/6、7/15、8/1、8/8は「花巻行」となります。
停車駅と運行時刻
<釜石行>花巻(10:37発)→新花巻(10:50)→土沢(11:03)→宮守(11:40)→遠野(12:13着/13:31発)→上有住(14:17)→陸中大橋(14:40)→釜石(15:08着)
<花巻行>釜石(10:58発)→陸中大橋(11:39)→上有住(12:02)→遠野(12:44着/13:54発)→宮守(14:34)→土沢(14:57)→新花巻(15:09)→花巻(15:20着)
※SL銀河は全車指定席となります
※運行日及び時刻は変更になることがあります
2019年「SL銀河」釜石線の運行日のお知らせ|ニュース&トピックス:::遠野市観光協会
基本的には、9月まで週末運行しているようです。一日に上りと下りが1本ずつです。
どこから乗るべきか
やっぱり始発の花巻駅だと思います!SL銀河が到着してから出発時刻までの間、10分くらいはあったと思います。その間に、駅のホームで伝統芸能が披露されたり、前方の蒸気機関車と写真を撮ったりできました。車掌さんが自分の帽子を子供に被らせてくれ、写真を撮らせてくれたりしました。SL銀河がやってくると、お祭りのような賑やかさに包まれました。
また花巻駅の中には、SL銀河の限定スタンプ台が置かれていたり、宮沢賢治を象徴するマントとカバンをかりて写真撮影ができたりと、SL銀河が到着するまでの待ち時間の間も気分が盛り上がりました。
新幹線でいらしたお客様は、新花巻駅から乗車していました。こちらも便利だと思いますが、停車時間が短めだと思います。しかし、途中の乗車駅でも石炭の補給のために停車時間が比較的長めのところもありましたので(土沢駅とか)、蒸気機関車との写真撮影のチャンスは沢山あると思います。
どの車両に乗るべきか
SL銀河の1号車には、プラネタリウムがあります。プラネタリウムの上映を見たい方は、1号車が近くてよいかもしれません。停車駅で蒸気機関車をじっくり見たい方は一番近い車両の3・4号車がおすすめです。(4号車は車いすスペースがあったりして座席数が少ないです)
どの車両も、あちこちに工夫が施されているので、すべての車両を探検してみてください!車両ごとにギャラリーがあって、宮沢賢治にまつわる絵や資料を見ることができました。皆さん、自分の席に座らずに車両の中を歩き回っていましたよ~。
どの区間を楽しむべきか
子連れで乗車する場合は、花巻から終点までは4時間半もかかるので現実的ではありません。飽きて疲れてしまいます。私たちは、「汽車に乗る」ことが目的だったので30分も乗車したら十分でした。
私たちが乗車した2016年は<釜石行>のSL銀河に乗車し約30分後に「土沢駅」で降りました。もう少し大きくなったら、遠野駅まで行って観光するのが良さそうですね。
予約
1か月前から予約販売が開始されます。私はJR東日本「えきねっと」で購入しましたが、もともと座席数が少ないので家族で座れるようにボックス席を取ろうとすると非常に難しいです。なかなか取れませんでした。(ずっとカチカチしていましたねぇ。アンパンマンミュージカルのチケットの予約時を思い出します…)
私たちは、大人一人子供一人分を並んで予約しました。土沢駅で下車するため、私と赤ちゃんの次男は車でSL銀河を追いかけ、旦那さんと長男にSL銀河に乗ってもらう計画です。降車駅の「土沢駅」で合流しようと計画しました。
前泊して準備万端
この時は、「結びの宿 愛隣館」に宿泊しました。詳しい情報は、昨日の記事をご覧ください。とっても素敵なホテルでした~。花巻駅から近い花巻温泉郷にあります。車で八戸から花巻まで高速道路を利用して移動し、ホテルで休憩しました。
いざ乗車!土壇場で旦那さんが追いかけることに…。
花巻駅に車を駐車して、駅内をフラフラしながらSL銀河の到着を待っていました。乗り鉄の方々もたくさん来ていて、高そうなカメラをスタンバイしています。そんな様子を見て、いよいよSLが来るのかぁ~と気分も盛り上がりました。我が家のように、小さい子供連れ家族もたくさん来ていました。
しか~し!いざ、SL銀河が到着するとあまりの迫力っぷりに長男が大泣き!!
ちょっとこれは予想外でした…。しかし、わからなくもないです。ものすごい音と蒸気で大人も圧倒されました。さらに場を盛り上げるために地元の方々が、大きな太鼓の音とともに伝統芸能を披露してくださり、大盛り上がり!!こういうところに来たことが無い長男は、伝統芸能の衣装を着た方の姿にもビビりまくりで大泣き!!!「僕汽車に乗らな~い!!!」…って何のためにここまで来たんじゃ~!!
そんなこんなで、乗車前の写真は撮れず。
なんとか出発時刻までの間になだめていると、
「パパとは絶対乗らな~い!!ママとじゃなきゃヤダ~!」
と言い出し、急遽抱っこしていた次男を旦那さんに預け、私と長男が乗車することに!
この時、乗車2分前!
なんとか無事(予定がだいぶ変わりましたが)長男は汽車に乗ることができました…。
急遽旦那さんに預けた次男のことが心配になりましたが、何のことかわからない様子で黙って車に乗っていたとのこと。おそらく、何か大変なことが起こっているがここはおとなしくしておこう、と次男は判断したんじゃないか、と旦那さんは話していました。そのおかげもあって、無事に旦那さんと次男は、土沢駅に来てくれました~。車で追いかけてきた旦那さんによると、車からSL銀河を撮影する人たちもいたようで、ノロノロ運転で渋滞していたとのこと。本当に、ありがとう!
SL銀河が走り出すと、地元の方々が皆さん手を振ってくれて、感激でした~。私たちも手を振り返したりして、一大イベント、という感じです。車内を歩き回る人たちで賑やかでした。SL特有の石炭を燃やすにおいもして、ワクワクしました。(長男は石炭の燃えるにおいが苦手のようでしたが…)
お向かいには、東京から来た女性の方が乗っていて、色々とお話をすることができました。これも、SL銀河に乗ったからこそ。仕事の合間に、どうしても乗りたくてわざわざ寄り道していらした方でした。
土沢駅で下車、そして驚愕の事実が…
私たちが下車する予定の「土沢駅」に到着すると、私達だけではなく、なんと多くのお客さんが下車しました。なんと花巻方面行の上り列車が既に停車中。驚愕の事実とは、皆さん、この電車で花巻に戻るらしいのです!SL銀河で出会った女性も、この電車に乗って帰るそうです!
この列車の存在は、えきねっとでチケット予約するときに私も気づいていたのですが、SL銀河が到着してから花巻方面行の上り列車が発車するまで2分くらいしかありませんでした。これでは、小さい子供を抱えて乗車はできないだろう…。と断念していたんです。しかし、2分といっても、20秒で隣のホームに移動できるので全然問題無し。がーん。ですよ、まさに。
これなら大人二人分チケットを購入して、子供たちを抱っこして全員で乗車できて、しかも花巻に戻れたじゃん!!これに乗って帰ればよかった~と悔しい思いをしたのでした…。
土沢駅の州五六珈琲で休憩
驚愕の事実を後から追いかけてきた旦那さんに語り、車の中で悔しさを発散させていたところ、なんだか素敵な古民家を発見!読めなかったけど州五六珈琲(すごろくこーひー)というお店を発見しました。駅の周りにはほとんどお店が無かったので、こちらにお邪魔してみることに。店の前には、ホットコーヒーとアイスコーヒーのみ!の驚きのメニューが貼られていましたが、まさかね~といって入ってしまいました…。ちょっと疲れていたんです、私たち…。
お店の中には、味のあるかっこいいおじさまが。おひとりでお店を経営されていて、ちょうどオープンしたばかりのようでした。しかし、本当にメニューはコーヒーのみ!!事情を話すと、「子供用に牛乳なら出せますよ~」と気さくに応じてくださいました。ありがたかったです。
メニューが珈琲のみだからか、お客さんは私達だけ。そして、ものすごい大きい古民家で、とても洒落た家具が用意されていました。写真撮影はご遠慮くださいとのことでしたので、ありません。子供たちには、お客さんもいないので、自由に歩き回っていいですよ~と言ってくれまして、楽しく探検していました。本当に広くて素敵なお店でした~。
珈琲も、苦めの私好みの濃いコーヒーでした。ゆっくり休めて、満足。車で来なければ、この店に出会うことは無かったので、これも良しと思えました。
反省点
家族全員乗車できなかったし、SLと写真が撮れなかった~、何しに行ったのか…。
というわけで、次男が大きくなったころに再び乗車することを母は誓ったのでした…。