はしかに感染すると、今までの免疫システムがリセットされてしまうという、ちょっと気になる記事が発表されました。
11月1日付のScienceに掲載されています。
原文はこちらです。
この記事の元となる2つの論文も、同雑誌とImmunologyという雑誌で掲載されています。
論文の方は難しすぎてわからないので(笑)、引用記事よりザックリ抜粋します。
はしかは、肺炎や脳炎などの合併症を引き起こす可能性がある危険なウイルスです。
オランダでは正統派プロテスタントの方が多く住む地域で、宗教上の理由から両親が子供の予防接種を拒否する場合があり、研究ではこの地域の子供たちの「はしか」の感染する前後の血液サンプルを解析したのだそうです。
ちなみに、予防接種をすると、それぞれの病原体に対する抗体をB細胞と呼ばれる細胞が作り出します。
このB細胞が病原菌の情報を記憶してくれるおかげで、病原体に素早く対応できます。
しかし、はしかに感染すると、このB細胞がウイルスに殺されてしまうのだそう!
その結果、免疫力がほとんどない赤ちゃんレベルまで免疫力が低下してしまうこともあるのだとか!
はしかの予防接種は、特に重要ということだそうです。
はしかの感染を予防するには、2回の接種が必要です。
日本だと、2006年から2回の予防接種が義務付けられています。
1990年4月2日より前に生まれた方(私も)は、1度しか接種していない可能性が高いそうです。
今一度、予防接種の記録を確認したほうがいいかもしれません。
私は、20代のときに一時流行したので、その時に2回目をやってもらいました。
去年は三重県~大阪府ではしかの流行がありましたし、海外でもはしかの感染者数は増加傾向にあるそうです。
また、妊婦さんが感染すると赤ちゃんの早産や死産のリスクも高まるそうです。
ワクチンを2回接種し、子供達だけでなく、大人もはしかの感染には十分に気をつけたいですね。